賞品だった名産品すげーその2

あまりにも長かったので翌日繰越にしました。いやあ書くのが疲れるのはともかく、読むほうも疲れますからね。Blogを再開するにあたって、なるべくコンパクトな記事にしようと心がけていますが、回りくどい長文になる癖はなかなか抜けません。

さて、昨日からの続きで最後のひとつ、徳島コース。実はこれを希望するか最後まで迷ったのですが、サイズ的に香川コースのほうが使い勝手いいかなと思って決めました。しかし今になってこのブランドのサイトをじっくり読んでみると…あー、やっぱこれも欲しいや!と。いつか自費で大きいサイズのを買いに行こうかな。その賞品はというと、阿波藍染のキャンバストートバッグ。「BUAISOU.」という、一瞬えっ?!と思ってしまう名前のブランドなのですが、調べてみるといろいろ興味深い作り手さんでした。

徳島県の上板町に本拠地を置いているBUAISOU.なのですが、中心となるメンバーのお二人は、山形県と青森県という東北出身の方々で、徳島へやってくるまで徳島とは特に繋がりも無く、お互いが知り合いでも無かったそうです。それぞれが染め物に興味を持ち、藍染めを勉強したりしている中で、上板町が公募する地域おこし協力隊への参加がきっかけとなって移住され、そこで知り合って「藍染めアーティストユニットBUAISOU.」を結成したのだとのこと。今では藍の栽培から製品のデザイン・製作さらには藍染めのワークショップをブルックリンで開催するなど、藍の魅力を世界中に発信するために多彩な活動をされているそうです。

徳島では他にも若手の藍染め職人さんは活躍されていますが、彼らのように自分たちで藍の栽培から始めてしまうというケースはかなり珍しいのだそうです。なぜなら昔ながらの藍染めでは染める人は染める仕事だけという風に、分業が当たり前だったから。彼らが栽培から手がける元々の理由は、藍の生産農家が減り、良い藍が手に入りにくくなったからなのだそうですが、その行動力はすごいですね。

ちなみにBUAISOU.の由来は、日本で初めてジーンズを履いたと言われる人物が白州次郎で、彼の邸宅が武相荘だったから、だそうです(出典はこの対談記事)。いやあ、発想も生き方も製品も恰好いいですね!

ということで、この懸賞によって、四国四県にもそれぞれ、伝統的な技術を継承して、なおかつ今の時代の感覚や未来を拓く発想を掛け合わせて新しいものを作っている人々がいるのだなということを教えてもらいました。名産品と言いながらも単なる古くからのものではなく、そういう作り手さんの素敵なものを賞品としてピックアップした、キャンペーンの仕掛人にも脱帽です。

四国に住んでいながらまだまだ知らない四国の魅力って沢山あるんですよね。もっと勉強していかねば。

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