アニメに実写を挿入するアイデアに脱帽。今回も佳作な「映画妖怪ウォッチ空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」

今日から2月です。早いですね。油断していたらあっという間です。このひと月を振り返って生活を見直して、小さな部分を修正して再スタートを切りたいものです。とか言っちゃって本当は2017年元旦からリセットしたいくせにー。

とまあ思うところ色々ありますが、今日は1日なので映画の日ですから、空き時間もあったことですし久々に映画館へ行きました。気分もスッキリとリフレッシュさせたいし。

確か映画館で映画を観るのって、昨年の「怒り」以来じゃないかなあ。昨年は「シン・ゴジラ」を観て以来、なんだか当たり年のように観たい映画が次々と公開されて、懐具合が追いつかず泣く泣く諦めたり上映終了間際まで先延ばししたりする作品が溜まっているんですよね。

そしてようやく1100円で観られるチャンス。いやまあ最近はiTunes Storeで購入したりHuluやNetfrixで月額払って見放題とかあるんですけど、やっぱりデカい画面とデカい音で楽しみたいですからね。

さて。そんな観たい映画タンクに溜まっている作品の中から選んだのは!厳選に厳選を重ねて選んだのはっ!

映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!

だって一番早く上映終了になりそうだったから。近郊では来週から土日のみの上映になって中旬で終了とのことですので。これは急いで観ておかなければ。しかし独りで妖怪ウォッチの映画を観に行くわたくしの姿も冬の風物詩になりつつありますね。今作で第3弾ですから。

でも本当のところを言うと、妖怪熱は以前よりはずっと冷めてきていますし(でも妖怪ウォッチぷにぷにでは時々遊んでいます)、そろそろマンネリ化してきてるだろうなという観る前の偏見もあって、今作は観ずに流しちゃうんじゃないかなと思っていたのです。

しかし、実際に観てみると、想像を上回る楽しさでした。やっぱり今回も観られてよかったです。

何が楽しかったかというと、今回の目玉である実写部分。観る前は「えーっ、実写とか入れるの…」と観にいくのを躊躇する要因になり、マイナスイメージしか持てなかった実写部分。しかしその実写部分があることによって、今回は見事に面白さが増していました。

確かに、人気漫画やアニメが実写化された映画やドラマの場合、作品のイメージから離れる、イメージが壊される、などでがっかりさせられることって時々あります。なので割と実写化自体に否定的な印象も持っていたのですが、今回の妖怪ウォッチは実写化ではなく実写パートが混在している、のだということ。キャッチコピーでは「アニメと実写を行ったり来たり」するということで、単なる「実写化」ではないということが予告編動画などで分かって、少し興味を惹かれました。

ちょっとネタバレになってしまうかもしれませんが、この実写部分の使い方が非常にユニークだったのです。ストーリー自体は特に珍しいものでもないパラレルワールドの物語なんですが、もう一つの世界を実写にしてしまうというアイデアが、突き抜けている感じがしました。別世界に移動したことを表現するために実写を使うアニメというのはよくよく考えると今まで見たこともない攻め方のように思います。

元々はCGの妖怪と実写映像を合成して作る予定だったのだそうですが、子供にすんなりと受け入れてもらえるかという点で試行錯誤したらこのようなアニメの世界から実写の世界に入っていくというアイデアが生まれたのだそうです。

わたくしは、このアイデアが出てきたというところにまず心を揺るがされましたね。これは発想の勝利ですよ。作品として形にすると子供向けだし馬鹿馬鹿しいと思われるのでしょうが、この発想は大人でも充分面白く感じると思いますし、多分この先、このアイデアの流用で大人向けの映画やドラマも出てくるんじゃないかと思います。

1作目の戦いメインの長編ストーリーから、長いと子供が飽きちゃうので2作目は短編オムニバス形式へと変化し、3作目はCGと実写を使ってのパラレルワールド、と楽しませるための工夫をどんどん加えて映画のスタイルさえも軽く飛び越えてしまう作り手のスピリッツが本当に素晴らしいなと思います。じゃあ次はどんな球を披露してくれるんだろうと今年の暮れの新作も今から楽しみであります。

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