出張先の福山も12泊目。実はまだ8泊もあります。そろそろ飽きてきたような感もありますが、その反面ここ数日は仕事上がり後に街中散歩をしておりまして、福山の面白さもちょっとづつ感じ始めております。
地元のアルバイトさんに尋ねてみると、福山の見所?別に何もないですよ!的な答えが返ってくるのですけれど、なんかそういう反応や温度がどことなく地元松山に似てる感じもするなあと思います。まだ知り尽くしてはいませんが、もしここに移住しろと言われたら割と早く馴染めそうな感じさえするのです。いや、ほんと、新幹線があるだけ松山より便利だし。
それはそうとして、街中散歩で土地勘を少し掴んでおいたお陰で、今日はちょっと助かりました。
今日は仕事が終わって、それほどめでたい事でもないけれど形式上、祝杯でもあげて区切りをつけておきたい出来事があったので、得意先社長が飲みに行こうと誘ってくれました。
こちらに来てから3回くらいは誘われましたが、いかんせんホテルの立地が郊外なので、徒歩で行ける範囲に居酒屋などは少なく、この前なんかスーパー銭湯の飲食コーナーで飲んだくれるということにまでなったくらいなのです。
そこで今日は、折角なのでタクシーで繁華街のほうへ飲みに行こうということになって、ホテルにタクシーを呼んだのでした。
そして、特に目当ての店は無かったので、適当な居酒屋を思い浮かべながら、運転手さんに「駅のほうの飲み屋街まで」と告げたのです。たまたま昨晩の街中散歩で駅の東側のほうを散策したので、この辺よりはお店も多いはずと期待していました。
そしたら運転手さんが「駅のほう?あの辺には飲み屋なんて無いよ。飲み屋街は国道よりも南のほうにしか無いから」と言うのです。あれ?そうなの?昨日は確か、それほど多くはなくても、チェーン系であれば色々お店はあったけどなあ、と思いながら、でも地元のタクシードライバーが知らないわけはないよなと思って、その言われた通りの「飲み屋街」を目指して走ってもらいました。
で、車が走っていくほうの景色は、散歩で見た覚えのある景色が多かったのですが、あれ?こっちには居酒屋っぽいところはあんまり無かったよな?スナックとかキャバクラとかはあったような気がするが、と思っていたのです。よくあるような6階建てくらいのビルに店名が書かれた小さい看板がギュッと詰まってるような街並でした。
あー、飲み屋って言っても居酒屋みたいな感じのお店が多いところがいいんだけど、と伝えると、「この辺は居酒屋もあるよ、でもまだお正月休みのところが多いみたいだね」と返ってくるわけなんですよ。
それで、もういいや適当なところで降ろして、と言って看板も消えたスナックばかりの一角で下車したわけなんですが、結局そこから15分くらい歩いて、元々目指そうとしてた駅周辺まで戻り、その近くに密集するチェーン系居酒屋で乾杯したのでした。
帰りのタクシーに乗った時、もちろん別の運転手さんでしたので、もし飲み屋街に連れてってと言われたら、どの辺まで乗せて行きますか?と尋ねてみたんですが、やはり行きのタクシーで連れて行かれた辺りの地区だと答えられました。乗せてもらった駅前のあの辺りではないの?と聞くと、また同じように「駅前には飲み屋なんて無いよ」と言うわけです。
おいおい、今さっきまで居酒屋で飲んでたんですけど!
これ、もしかしたら、飲み屋街という言葉に居酒屋を含むという考えがスタンダードでないということなのでしょうかね。そして、松山のように居酒屋とスナックが近い区域で入り交じっている街というのが普通じゃないんでしょうかね。そういうのはきっちり分離されている街のほうが多いということなのでしょうかね?
まあよくわかんないですけど何にせよタクシーに乗るときはもっと具体的に目的地を絞ったほうが吉ですな。