ちゅーっと吸ってから書く。コストダウンにもなる万年筆のコンバーターを導入してみた

5月にBEAMS万年筆を手に入れてから、それまで持っていた3本の万年筆も意識して使うようになって、手帳に挿して持ち歩く筆記具もシャープペンシルから万年筆へとその座が移りました。

そうは言っても一本が何万円もするものには手が出ず、持っている一番高価な万年筆はLAMYのSafariなのですが。

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そのSafariが先日インク切れしてしまい、買い置きのカートリッジも全て無くなったので、買い足そうと今日は文具店へ出掛けたのですよ。でもその途中でふと思いついたのです。「これを機にコンバーターを導入してみよう」と。それで結局これらを買いました。

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この手前の細い物がLAMY Safari用のコンバーターです。コンバーターとは何かということを書いておりませんでしたが、インクカートリッジの代わりに装着して、こういった瓶入りのインクから吸い込んで充填して使うための器具のことです。

このインクボトルがLAMYのものではなくPILOT製なのが気になった方もいらっしゃるかと思います。本来は同じメーカーのペンとインクで揃えるのが正式で、インクの成分や粒子によってはペンを傷める原因となるので避けるべきという説もあるのですが、きちんと洗浄して混ざらないようにすれば気にせず使っても良いのではないかという考え方もあるようなので、そちらに乗っかる事にしたのです。何よりコスト面を考えて。

また、他の方のBlogではPILOTのインク使用でSafariのインクの出が良くなったという記事もあったりしたので、今回はそれに則ることにしたわけです。

さて。それではコンバーターを取り付ける前にペン軸の洗浄です。空のインクカートリッジを外してぬるま湯の中にどぼんと浸けます。

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しばらくすると沢山のインクが出てきますね。長く使っていなかった万年筆ならこうして時々水を替えながら一晩浸けておくと良いそうです。これは最近まで使っていたものなので、一時間程度で引き上げます。

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その後は流水でペン先のインクをよく洗い流して、しっかりと乾燥させます。これでコンバーターを取り付ける準備は完了。

このコンバーターなのですが、インクを吸い上げる仕組みの違いで、板バネ式や回転式など色々種類があるとのことで、このSafari用のものは回転式です。先の赤いところをつまんでクルクル回すと、透明部分の内部に黒い軸のようなものが伸びているのがおわかりでしょうか。

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ペン軸に挿したらインク瓶にペン先を浸け、透明部分の左側がインク室になるのですが、赤い部分を回してここを目一杯小さくして、今度は逆に回してインク室を最大まで広げながらインクを吸い込んで充填させるというわけです。

ちょっとインク室内に気泡が入りすぎたのが気になりますが、こんな感じでペン軸に装着されている恰好になります。あとは本体を取り付ければいつもの万年筆に。

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試し書きをしてみますと、やはりこれまでのLAMY製インクカートリッジのものよりペン先のひっかかりが少なく感じてスラスラと書けるようになった気がします。

コンバーターは800円+税だったのですが、インクカートリッジが5本で500円+税なのにインクボトルはPILOTだと30mlで400円+税なので回を重ねると結構お得になっていきます(ネット通販ならもっと安く買えます)。インクの補充も思ったより簡単でしたし、その作業は毛筆習字の時の、硯で墨を擦るのにも似て、心を落ち着ける儀式みたいにも思えました。

なお、コンバーター導入にあたってはこちらの「Webのるて」さんの記事から「Lamyサファリを粋に使いこなす3つの方法 その2(コンバーター)」が非常に役に立ちました。その1、その3と併せて是非ご覧下さい。

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