今日は平成27年度労働保険年度更新申告書受付会へ出掛けて参りました。松山地区対象で5回あるうちの、今日から17日までの3日間が松山市内の若草合同庁舎で開催される回だったので、どうせなら早めのほうがいいなと思いまして。
とか言って、実はわたくし、この労働保険のことは全くと言っていいほどよく解っていないのです。ですので事務所に送られてきた年度更新書類を封筒そのまま持っていって、職員の方へ丸投げです。いや、そんな偉そうな言い方はいけませんね。記入方法がよく解らないので教えて頂けませんかと尋ねて、でも弊社の場合、そもそも自分ひとりだけの会社なので事情を話したら、その場で職員の方が必要な部分をささっと書いて下さって、自書して下さいと言われたところを少し埋めたら完成でした。所要時間5分ほど。
殆どの会社は弊社と全く境遇が違いますので、これをBlog記事として書いてもまず役に立つ事は無いと思うのですが、自分の備忘録としてのBlogでもありますのでご容赦頂きたく存じます。
何から書けば良いのかと考えると、まず社会保険とは?というところからかなあと思いましたので、長くなりますがその説明から。
会社を設立すると、一部例外はありますが社会保険に加入する義務が生じます。社会保険というのは大まかに次の4種類があります。
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
このうち、1と2は法人であれば社長一人の会社であっても、強制的に加入が義務づけられます。なので設立後すぐに年金事務所へ行って加入手続きをしました。ですからわたくしも、協会けんぽと厚生年金の被保険者で、給料から保険料を天引きされております。
余談ですが、サラリーマンの方は、自営業者の方の国保や国民年金に比べて、会社が半分払ってくれてるから保険料が安いんだぜーみたいな話を聞かれるかと思います。で、その中には脱サラして起業してやろうとお考えの方もいらっしゃると思いますが、個人事業主でなく法人にした場合、国保・国民年金ではなく協会けんぽ・厚生年金への加入となりますから、半分は会社負担、半分は個人負担なのですけれど、お金の出どころは同じ自分の稼ぎなので負担が倍増しに感じられるというトラップが仕掛けられています。うっかり勘違いしないようお気をつけください。
話は戻って、残り3と4について。こちらのほうは、法人の代表者は加入することが出来ません。言い方を変えれば役員以外の労働者を雇い入れなければ加入する必要は無いのです。なので、本来であれば、弊社はわたくし一人でやっている会社なので加入しなくても良いのですが、設立後最初に引き受けた仕事で、短期アルバイトを雇用する必要があったので、4の労災保険のほうには加入する義務が生じてしまったのでした。3の雇用保険のほうは31日以上の雇用見込みがない短期アルバイトだったので加入義務はありません。
それで、労災保険は雇用の必要が明確になってから、労働基準監督署で加入手続きをしました。その際も何がなんだかわからなかったのですが、窓口の方に書類を書いて頂きました。業種と雇う予定の人数や払う予定の賃金で、保険料が計算されるようでした。もちろん仕事を請け負う前の話ですので、概算で保険料を算出しています。
それが一昨年の秋の事で、3月で年度が変わり、昨年のこの時期に、同じように年度更新の案内が来て、同じように意味が解らず更新申告書受付会へ出向いたのでした。一年に一回の事なので、聞いてもなかなか覚えられませんね。
で、昨年の受付会では、実際に雇用した人数と支払った賃金から算出した正しい保険料4336円(これが、今年度も同じ条件で雇用があると仮定して、概算の今年度保険料となります)+加入時に概算で支払った保険料4200円との不足額136円(これで加入時の入金額と合わせると昨年度分の正しい保険料を完納したことになります)+一般拠出金24円(石綿による健康被害の救済に関する法律の規定に基づいて、全ての労災保険適用事業主が負担することになっているそうです)=4496円の請求書が発行されたのでした。
あー、すっごく解りにくかったです。向こうには簡単なシステムなのかもしれませんが、頭が混乱してさっぱり解りませんでしたよ。これ書いてやっと少し意味が解りました。つまり。
- 最初に概算で保険料を納付。
- 昨年度の実際の保険料を算出して昨年度納付分との過不足を計算する。
- 算出した実際の保険料を今年度の概算保険料とする。
- 概算保険料と過不足分(と拠出金)を今年度納付する。←イマココ
- 今年度の実際の保険料を算出して今年度納付分との過不足を計算する。
- 算出した実際の保険料を来年度の概算保険料とする。
- ……
- ……
- ……永遠に続くループ。
それで、弊社は実際昨年度はアルバイト雇用もせず一人で黙々と出来る仕事だけをしていたわけでして、今年度も来年度もおそらくそんな感じじゃないかと予想しております。そういうことで、今日の受付会の担当の方は、淡々と書類に0を書き込んで、金銭の動きも全く無しで処理して下さったのでした。
それで結果的に、昨年算出された保険料4336円がプールされたままという状態になっております。本当に、全く、従業員雇用の見込みも無いのであれば申告手続きをして返還してもらうことも出来るのだそうですが、そうなると保険者番号も廃止され、再度誰かを雇うとなればまた一から加入手続きをしなければならなくなるので、廃業するまではそのままでも差し支えないかなと考えております。というかそれくらいの意気込みで事業展開するとかしろよ!って自分にツッコミ入れるところですよね。