着物男子(中年も含む)への序章。知人と着物試着会をした日曜日

今日は知り合いの方が香川から訪ねてきて下さいまして、楽しい一日を過ごす事ができました。元々はネット上での知り合いだったのですが、以前出張で松山にいらした時に一度お会いして酒を酌み交わし、その時にお互い和服に興味があるという意外な接点が見つかって今日に至りました。

わたくしかれこれ6〜7年前になりますでしょうか。いわゆるコスプレ坊っちゃん、というと語弊がありますね。でもまあ、観光関連のお仕事で小説坊っちゃんの主人公の恰好をする機会があったのですよ。既に新任教師なんて年齢ではありませんでしたけどね。

坊っちゃんの恰好というのは着物に袴姿で、明治の頃なら絣の着物だったりするのでしょうが、そこは予算や管理の都合上という現代の大人の事情によりポリエステル製の形だけのものではありました。ですが、構造は同じなので大雑把な和服の着方を覚えることが出来たのです。

一方のその知人はと言うと、もう既に着物マニアの域に達するほどでありまして、家の中やちょっと近所へ出掛けるくらいの普段着として和服を着ていて何着も持っているのだそうです。それくらい好きなので、かなり目利きになっていて、生地の質のいい掘り出し物をリサイクルショップで見つけるのが得意になってしまったのだとか。

それで、8月にとある催しに一緒に出掛けようという話が出て、それだったら着物を貸してあげるから一緒に和服姿で参加しようという展開になり、二つ返事でOKしまして。で、わたくしの体型に合いそうな着物を6着ほど持って来て下さって、今日は大試着会となったのでありました。

しかし、着物の着方くらいなんとなく解るさ、と高を括っていましたが、詳しい人と一緒だと改めて知らないことだらけだったなと気づかされました。よく考えれば着物や袴の正しい畳み方も知らなかったし、半襦袢や長襦袢の着方もよく解っていませんでした(仕事の時は着用せずVネックの肌着を着ていましたので)。これではただの知ったかぶりオヤジですね。

代わる代わる羽織ってみて、丈の長さや身幅を見てもらって、あと素材や色の感じで似合うものを選んでいきました。夏だというので小千谷縮のものも薦めてくれましたが、さすがに良い素材のものは肌触りが良くて着心地もいいなと感じました。ただ、身幅がわたくしにはキツい感じだったので断念しました。着たければ痩せろということですね。結局体型に一番合っていたものを選ぶことにしました。

着物が決まったら次は帯。数本持って来て下さったので一通り合わせてみましたが、最初に腰に当ててみてイマイチだった帯がリバーシブルになっていて、その裏側の織り柄が入った白いほうがしっくりきて、二人で「これだね!」と声を揃えてしまいました。でも蛍光灯の明かりの色具合で、「あれ?違うかも…」とまた悩み、結局腰のラインに当てるだけでなく実際に締めてみて、日光の下で再チェックしてみよう、なんてことになり。でもこれほんと、そうしてみないと衣類って分からないものなんだなと勉強になりました。

そんなわけで、今のところこんな着物で8月に出掛ける予定です。恥ずかしいので後ろ姿ですみません。

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その後、市内のリサイクル着物を扱っている店を一緒に見て回りながら、選び方とかいろいろ教わったのですが、当然ながらこの世界も奥が深くて、話についていくのもままならない部分が一杯でした。もっと勉強しなきゃなあと思いながらも、一番の勉強は楽しみながら着る事じゃないかなあと考えておりますが。一緒に着物男子(中年も含む)を目指そうという方、いらっしゃいませんか?

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