ストレスをお酒で誤摩化すなんて、本来はお酒の神様に失礼な飲み方だと思うのです。でも連日ビール三昧なのは、ストレスのせいなんだろうなああああああ!!!!!!!
今日は、これ美味しいよと人から薦められたビールをたまたまコンビニで目にしてしまったので、冷蔵庫の中に一番搾りもサッポロ黒ラベルも入っているのに買ってしまいました。サントリーのクラフトセレクトシリーズVol.1「ペールエール」でございます。
日本に地ビールブームが巻き起こったのがおよそ20年前。一時は一過性のブームのような印象も受けましたが、各地のブルワリーさんの懸命な努力によって定着し、ここ数年はまた、クラフトビールブームとして脚光を浴びています。そしてその流れを察知した大手ビールメーカーも、これまでの定番だったラガービールとは違うエールビールをリリースするようになってきたようです。ええ、まさかサントリーからこんな商品が出るような世の中になるとは驚きですよ。
で、先ほど出てきましたラガービールとエールビールという言葉なのですが、本当に大雑把に説明しますと、ラガービールはラガー酵母を使い、低温で長時間かけて発酵させて作るビールです。発酵が終わると酵母が下に沈むので下面発酵ビールとも言います。エールビールはエール酵母を使い、常温で短期間に発酵させて作るビールです。発酵が終わると酵母が上に浮かぶので上面発酵ビールとも言います。日本の大手メーカーのビールはほとんどがラガーです。
わたくしも、日本の地ビール黎明期の頃には、飲み慣れない変な味としてエールビールのことをキワモノ扱いしていましたけれど、その印象がガラッと180°転換したのが、ニュージーランド生活を体験した時でした。ワーキングホリデービザで働かせてもらった居酒屋さんや買い物先のスーパーや酒屋さんなどで、現地のビールを色々と目にしました。もちろん飲みもしましたが、その中で気に入ってた銘柄のTuiやSpeight’sがエールビールだったのです。香りが良くて味が濃厚なところが自分の好みに合っていました。後になってそれが、日本のラガービールとは酵母も製法も違うビールなのだと知って驚いたのを思い出します。
あ、折角なので、ラガーとエールの違いって正しくはどうだったっけ?というのを調べる際にヒットした、日刊ニュージーランドライフさんのこの記事もご紹介いたします。執筆者は面識も無い方ですけれど、ビールへの感覚はわたくしとほぼ同じだったのでこれまた驚きです。
話が逸れましたが、ま、そういうこともあって、自分の味覚はエールもいけるということが解っていたので、このサントリーのペールエールも、美味しく作ってあるなら絶対ウマいはず!と思って反射的にカートへ入れました。
で、このペールエール、本当に美味しい。美味すぎます。缶を開けた瞬間からぷわっと広がる香りで白飯おかわりいけますね。口に含んでからのちょい苦と後から浮かんで来るような自然な甘みのバランスも良いです。旨味というかコクというか、適度にずしっとくる喉越しの重さもいい具合です。色も美しい。眺めるだけでも幸せな気分になりますよ。え?ただの病気?放っといて下さいよ。
このシリーズ、もうひとつブラウンエールっていうのもあるのですが、そちらはまた機会があれば飲んでみようと思います。いや、一度は飲んだんですがね、このペールエールのほうが自分の好みにバッチリで、あれこれ試すよりは限定醸造ならこればっかりひたすら飲み続けたい感じでして。それくらい(解る人には限定ですけれど)お薦めです。皆様も一度お試しあれ。