和服男子になろうぜという誘惑が手招きをしている

昨晩はこれまた美味いビールと楽しい話をある人と楽しみました。相手はSNSで知り合って、何度かやりとりをしていた方なのですが、男性だけど和服を着るのが好きだということで話が盛り上がりかけた矢先、ちょうど出張で松山へいらっしゃるというので、飲みながら着物談義しようということになったのです。

と言っても、わたくしのほうは、持っている2着の浴衣を一夏に一度着るくらいのレベル。かたやその方は、普段着として着物を着るのが好きで、15着くらいは持っているのだそうです。これは一からいろいろとご指導ご鞭撻賜らなければなと思いながら、ひとまずリクエストに沿うようなメニューのある居酒屋へと入りました。

ひとまず乾杯して、簡単にご挨拶して早速着物の話。そうは言ってもお酒の酔いのせいで、話もあっち行ったりこっち行ったり。とりあえず、浴衣は持ってて、なんとなくの着方はわかるけど、夏以外に着るような着物は持っていないと話すと、「じゃあ安いの買え。そしてどんどん着ろ。そのうちいろいろ解ってくる」というなんとも投げやりに思えるような返され方をしました。

いや、買うったって、ネットとか見てても、呉服店やデパート見ても、恐ろしく高い値段じゃないですか、と言うと、「古着を買うんだよ。いきなりそんな高いの買えないだろうし、買っても上等なのを着る機会だってそうそう無いだろうから、普段気軽に着られるようなのを買えばいいんだよ」と。古着だから目立たないところに穴があいていたりするものもあるけれど、家の中や近所を散歩するくらいなら気にしなくてもいいでしょ、ということらしく、「いいからとにかく買っちゃえよ、浴衣の着方を知ってるのに勿体ない」との強いご鞭撻でありました。

でも、そんな古着の着物なんてどこに売ってるんですか?やはり京都とか行かれるんですか?と尋ねたら、「あちこちいっぱいあるよ。松山にもあるし。銀天街にアンティーク着物のお店があるのと、その向かいのビルにある古着屋さんにも着物置いてある」とのこと。えええ、それは知りませんでした。アンティーク着物のお店があるのは知っていましたが女性の着物専門だと思っていましたよ。他にもリサイクルショップなどを巡ってみると、意外と置いていたりするのだと言われていました。

それからビールをたんまり飲みながら、単衣と袷だとか、木綿だウールだ紬だとか、角帯だ兵児帯だとか、長襦袢だ羽織だ野袴だとか、なんとなく聞いたことのあるような言葉をどんどん投げかけられ。追いつくのが精一杯でした。はあ、あとでゆっくりと復習しながら覚えていかなければならないなあ。

まあ、そうは言っても(飲んで話をするまですっかり忘れていましたが)、昔は仕事で坊っちゃんの衣装を着たりとか、友達夫婦の京都での結婚お祝い会に呼ばれた時は着物を借りて着てみたりとか、これまでにも馴染みはあるので、一般的社会人男子よりは、するりと着物道に入り込めるように思います。

そして今日は早速、昨日教えてもらった銀天街のアンティーク着物店「和ふく堂」さんの扉を恐る恐る叩いてみました。お店の方は、最初怪訝そうな顔をしながらも、あまり数は無いけどと言いながら何着も棚から出して見せて下さって、折角だから上から羽織って試着していきなさいよとノリノリになって説明して下さいました。

残念ながら今日着させて頂いたのは、背丈は合うものの裄丈が短くて様にならないとのことでした。昔の人の体に合わせて仕立てているものだから、やはり体格の違いでなかなかピッタリなものに巡り会うことは少ないのだそうです。だからといって、袖を出したりなどというお直しをするのは、何万も費用がかかってしまうのだそうです。和裁が出来る職人さんも減っているぶん仕方ないことなのですが、着物そのものの値段よりお直し代のほうが高くなってしまうのなら、ちょっと躊躇しますよね普通は。

ちなみにそれは、手触りの良い紬で、羽織もセットになったアンサンブルで3万円ほどでした。お店にいらっしゃったご婦人曰く、そんな安い値段でその紬だったらものすごくお買い得だわと言われていたのですが、今の自分にはそれでもまだ手が出ませんよ。でもちょくちょくお店を覗いてみて、本当に自分にぴったりくるサイズのものと出会えたら、勢いで買ってしまうかもしれません…。

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