ウォッチ!ウォッチ!と夜中から騒いでいましたが、今日のは妖怪ウォッチではありません。日本時間の10日深夜2時からのAppleスペシャルイベントで発表されたApple Watchのほうです。
特に夜更かししてまで観るつもりはなかったのですが、たまたま思い出したので、Appleのサイトから生中継を観ました。Apple Watchのほうは、前々から春に出るということは言われていましたし、ネット上でいろいろな情報がリークされていましたので、「ああ、やっぱり言ってた通りだ」という感じに聞こえ、それほど驚きで迎えることはありませんでした。
しかしそれでも驚きを隠せない情報もありました。それは販売価格ですね。3タイプのラインナップの中で最も高級路線の「EDITION」シリーズの中で、一番高いものはUS$17,000でした。日本円にして218万円!こんなの買う人いるの?!って思いましたが、売れると踏んでのリリースなのでしょうから、全く凄いもんです。ちなみにこの2つのデザインのものです。
わたくしとしては、長らく腕時計を身につけるという習慣からも遠ざかっていますので、どうでもいいかなあと思いつつも、習慣がない分、久しぶりにつけてみようと思うことがあるならApple Watchにしてもいいかもなあ位にも思えます。その場合は一番安い「SPORT」シリーズのもので充分だなと今は考えます。きっと多くのデバイスのように数年ごとに買い替える必要が出てくるでしょうし。見た目は少し安っぽくもありますが、Nike Runningアプリの代わりとしてジョギングのお供になら使えそうですので。
だけどこれでも¥48,800円もするのですね。そしてさらには、Apple Watchの機能をフルに使うのには、iPhoneの使用が前提になっているそうなので、そちらから揃えなければいけません。なのでApple Watchを手にするのは当分先のことになりそうです。まあ、日本でも決済サービスのApple Payがあちこちで使えるようになってからでも遅くはないかと思っていますが。
それよりもわたくしが今回のイベントで驚いたのは、12インチ画面の新しいMacBookが発表されたことでした。こちらも前々から、そろそろMacBook Airの新しいモデルが、Retinaディスプレイ搭載の12インチサイズで登場するという噂が流れていたので、予想通りではあったのですが、それを裏切ってくれたのは、「Airではない」という部分でした。
先入観ありで発表の様子を見ていたのでその場では気づきませんでしたが、確かに後になって考えてみれば、その新モデルは「MacBook」と紹介され「MacBook Air」とは呼ばれていなかったのです。つまり、ここ数年空席だった、ProでもAirでもないMacBookとしてリリースされたのです。よってMacBookは3つのシリーズ構成になったということでした。おそらくこのMacBookが2〜3回ヴァージョンアップされる間にMacBook Airは姿を消すのだと思いますが。
で、この新しいMacBookには次の2点が特徴的でした。一つ目は、カラーバリエーションがiPhone同様に、ゴールド、シルバー、スペースグレイの3色展開になるということ。これは最厚部で1.31cm、重さ0.92kgとこれまでMacBookシリーズ最小だった11インチのMacBook Airよりも小型軽量になっていて、バッテリーもフル充電で一日もつと豪語しているくらいになったことで、パーソナルコンピューターからキーボードのついたiPadくらいのモバイル機器であるという証のようにも感じました。
もうひとつはポートをUSB-Cたった1つだけにしてしまったこと。これが、これまでのUSBポートやThunderboltやHDMIやオーディオ出力(ヘッドフォン端子)を集約してというのならまだ判りますが、これまでMagSafeの名でサポートしていた電源ポートまでまとめてUSB-Cにしてしまったのです。つまり、電源コードを挿している時は他の機器を接続するためのポートは全く無くなります。何か繋ぎたいならWi-FiかBluetoothを使ってねというわけです。もしくはバッテリーたくさん入れておいたから電源コード挿さずに使ってねということです。
※訂正:USB-Cポートひとつとは別にヘッドフォンポートもひとつ装備されているとのことでした。誤情報を訂正しお詫び申し上げます。
なんという潔さ。しかしこうなれば、一切のケーブル類を繋がずに使うことができるわけで、それは使いながら自由に持ち運び出来る、iPhoneやiPadみたいなモバイル機器さながらの解放感を得たコンピューターということですよね。
あ、だから、同じ3色展開をする意味があるのか!
ジョブズ亡き後のAppleは…とよく揶揄する言葉を耳にしますが、それでもやっぱり地味ながらも様々な驚きや感嘆を与える製品を作り出し、それらを上手にプレゼンテーションするなあと、Appleの発表会映像を見る度に思います。次はおそらく6月のWWDCで新しいOSが発表されるのではないかと予想されますが、どんなワクワクを与えてくれるのか早くも楽しみです。