さてと。今日は小豆島の話に戻りましょうか。おっさん二人旅なのにこんなところへ行くのもどうかと躊躇したのですが、トンボロ現象の誘惑には勝てませんでした。
土庄港から土渕海峡に沿って前島のちょうど反対側に当たるところに、エンジェルロードと呼ばれるところがありまして、そちらへ行って参りました。えーと、
「恋人の聖地」
だそうです。
ここ10年くらいで急速に有名になったそうなので、タクシーでもカーナビでも「目的地:エンジェルロード」で辿り着けますが、わかりにくい場合は小豆島国際ホテルを目印にどうぞ。
そこの沖には中余島、大余島という島があるのが見えます。これらの島は確かに「島」なのですが、1日のうちの何時間かは海の中から砂浜が現れて陸続きになるのです。学術的にはそれを、冒頭に書いたトンボロ(陸繋砂州)現象と呼ぶわけなのですが、その様子が幻想的でもあり、いつしかその時限的な砂浜の道は天使が舞い降りる道「エンジェルロード」と名付けられたのだとか。
さて、そのエンジェルロードが現れる1日のうちの何時間か、というのは干潮の時刻を調べればわかります。その前後3時間がエンジェルロードの現れる時間だと言われています。干潮の時刻はGoogle先生に尋ねればすぐわかりますが、面倒くさがりな方々のために土庄町商工観光課のページにリンク貼っときましょう。
で。我々もそれを見て、夕方頃にそこを訪れる計画を立てていたのですが、そこまでの観光がスムースすぎてバスにあてもなく乗ったりしたことで、偶然このエンジェルロード近くのバス停を予定より早く通ることになったのです。その時、もう既に歩いている人たちが遠目に見えたので、じゃあ予定よりかなり早いけどここでバス降りちゃえ!ということにして当地へ向かってみました。
まずは前述の小豆島国際ホテルの裏手にある、弁天島へ。ここもかつては島だったそうですが、今は埋め立てで陸続きになっています。石段を登っていくと展望台になっていて、エンジェルロードを眺めることができますよ。
この写真、撮影は2016年9月2日の13:45と記録されています。この日の干潮時刻は17:50です。干潮のおよそ4時間前ですが、まだ砂の道が全て繋がってはいませんね。
眺めがいいのでしばしボーッと景色を楽しみたかったのですが、さすが恋人の聖地。平日なのに人うじゃうじゃで早めに立ち去りました。二人で鳴らす幸せの鐘みたいなのもありましたし、ホタテの貝殻みたいなのにForever Loveな痒い願い事を書いて絵馬みたいにぶら下げたりしてるので興味のある方はお好きにどうぞ。
で、下界に降りてみました。暑いしまだ早かったみたいだし、一旦退散しようかなあと作戦会議を友人と立てていましたが、他の人の様子を見ていると、裸足になれば歩けない状態でもないし面倒だから渡ってしまえということに。この写真で14:03ですから干潮より3時間47分前ですね。それでこんな状態です。
レシピっぽく言えば「砂の道がひたひたにかぶる程度の海水の量」の部分がだいぶ減っていますね。実際に歩き始めると、押し寄せる波が時折砂の道を超えて反対側までたどり着くけれど、手前でとどまる波の方が次第に多くなっていきました。つまり道が徐々に海から顔を出してきているということです。
中余島に到達。これちょっと至近距離にいた友人がパノラマ撮影のカメラと逆方向に動いたので中央で亡霊のように写ってキモいんですが、前島・小豆島の方向を眺めたオーシャンビューです。なかなか気持ちいい風景。14:09で干潮より3時間41分前、それでこんな感じ。エンジェルロードが全て顔を出すまであと少し。
とりあえず渡ったし、さあ帰ろっか。と引き返しながら撮ったのは14:15で干潮より3時間35分前。波が砂の道の反対側まで流れ込むこともなく、この状態なら靴を履いたままでも歩いて渡れるなあという感じですね。
ということで、結果的には良いタイミングに訪れることができたのですよ。ちょい早すぎたかなあくらいの時間がお薦めです。
ちなみに、レンタカーを返す時間の都合などもあって翌日もエンジェルロードを再訪したのです(どんだけ恋が叶うねん)。翌9月3日は干潮時刻18:22でした。で、この写真を撮ったのは16:23となっていますね。干潮より1時間59分前。前日も本来はこれくらいの時間を狙って訪ねるつもりだったのですが、約2時間前でこんな感じでした。
幅広っ!ビーチかよ!
エンジェルロードというよりエンジェル道路…。
なのでやっぱり、フォトジェニックだのロマンティックだの期待するなら干潮時刻より3時間以上早めを狙いましょう。ただし、潮の満ち引きというものは一定ではなく、満干の差も日によって違っております。またその日の天候も大いに関係します。ですのでその辺の誤差は考慮して訪問計画を立てて下さいませ。
えー、それから、島生まれ島育ちの方から教わった情報です。
♥10年くらい前にドラマや映画のロケでちょくちょく使われるようになってから急遽「手をつないでエンジェルロードを渡ったカップルは結ばれる」という伝説が生まれた。
♥私が子供の頃は(多分この人アラサー)観光客なんて全然来なくて島の人が潮干狩りをするスポットだった。
♥観光の人はみんな渡って最初の中余島まで行って満足しているが、さらに大余島の手前まで歩いていくことは可能。ただし、大余島は島全体が神戸YMCAの私有地となっているため無断で立ち入ることは出来ない。(と聞いて2度目の訪問時は中余島の向こう側まで歩こうとしたのですが、島の周囲は荒い岩場で現在は落石のため立入禁止箇所もあり断念しました。お勧めいたしません)
※事実と異なる部分が含まれるため一部削除致します
以上、エンジェルロード訪問記でした。ラヴラヴカップルに引け目を感じず、おひとり様もオッサン仲間も、小豆島旅行の際には是非お立ち寄りを。トンボロ現象、楽しいぞー!!!
※2017年7月5日追記
昨日新聞などで報道がありましたが、現在中余島は地権者により立入禁止の看板が掲出されています。記事公開当時は、地元の方から教わった情報しか知らず、中余島を超えて大余島の手前まで歩いて行くことは可能と書きましたが、中余島が個人所有の土地である以上、無断での立ち入りは法に抵触する行為にもなりますので、当該部分は削除致します。また看板を無視しての立ち入りは絶対に行わないようにしてください。
なお、この看板を巡っては地権者の方と町や観光協会などとの間で様々な問題があるようで、事の推移を見守るしかありません。一日も早い円満な解決を望んでおります。