今日は前々からお誘いをいただいていたライヴイベントを覗いてきました。楽しくのどかな時間を過ごして心地よいひと時を堪能しましたよ。会場はなんと、興居島(ごごしま)。
興居島というのは松山市の高浜沖に浮かぶ、フェリーで10分ほどで行ける、そう遠くない距離の島です。島の周囲はおよそ24kmで、約1300人の方が住んでいます。行政区分は平成の大合併よりずっと前から松山市の一部でした。以前は興居島には2つの小学校があったのですが、平成21年に閉校して興居島小学校へと統合されています。中学校も興居島中学校1校のみ、高校は島内にはありません。
その閉校した小学校のうちのひとつ、泊小学校の校庭跡が今日のライヴの会場です。ここは現在、「しまのテーブル ごごしま」として、アートや音楽などのイベントによる交流や島の特産品開発などの活動を行う場として生まれ変わっています。
普段は週末や休日に旧校舎の一角を利用してカフェの営業を行っているのがメインですが、好評だった秋のお月見に続いて、今日はお花見ライヴイベントを開催することになったそうで。そこに、わたくしの友達…というのはおこがましいので師匠と呼んでおきますが、ギター弾き語りで出演することになったので見に行ったという次第です。
市内ではもう桜は散りかけ以上で花びらの絨毯が敷き詰められている感じですが、どういうわけか興居島の校庭の桜は五分咲きくらい。ま、葉桜の下で歌うよりいいでしょ、って和やかな雰囲気でステージが作られていました。
わたくしのように島の外から誘われて見に来た人も多いですが、思ったよりも島の人が見に来られていたのが印象的でしたね。しまのテーブル ごごしまの活動自体が住人の方々にも受け入れられ楽しみにされているということのようです。
普段のカフェ営業の時も、ご近所の方が誘い合ってランチを楽しみに団体でいらっしゃるのだ、というような話も耳にしました。割とこういうアートで、イベントで、町おこし的なものって、外部から仕掛けた人とその仲良しで内輪の盛り上がりに終わって、地元の人とは馴染まないまま終わるような事例も見聞きしますけれど、興居島の場合はうまく車輪が回っているような印象を受けました。
昼間っからビールも飲みました。飲食ブースで提供されていた美味しいシーフードカレーと自家製ジンジャーエールも頂きました。聞いた話ではここのカフェのマスターは凄腕のシェフなんだそうですよ。また今度レギュラーメニューでの営業の日に行ってみます。皆様も是非一度行ってみてください。
帰りにはお土産に興居島で収穫された蜜柑を頂きました。これ「カラマンダリン」って美味しい品種ですよ!
こんな感じで、あっという間ののんびりタイムを上機嫌で過ごしました。ま、師匠が仲間たちと楽しそうに歌っているのを眺めるだけでも、わたくしは幸せなのです。