告別式に参列してきました。当初はお身内だけで済まされると聞いていたので、参列させてもらえるというだけでも有難かったですね。お焼香をして、最後の安らかな顔を見て、棺にお花を捧げて、出棺を見送って。
でもなんかどこかで、実感として受け止められないような、失礼ながらライブの大掛かりな演出のようにも思えて、隅っこからひょっこりと顔を出されて「やあ、来てくれたんだねありがとう」とか声をかけてくれるんじゃないかとぼんやり考えていました。なんせご遺族の意向で故人がギター弾いて歌っているライブ音源をずっと流してくれていましたからね。
突然のことに加えて不慣れな場所で、どこでどう振る舞っていればいいのかとあたふたしているうちに一時間が過ぎてしまった感じです。最近ご無沙汰だった何人かの友達が、仕事を途中抜けしたりして駆けつけていて、こんな形で再会するなんてなあってこぼしながら、一緒に見送りました。この人たちと結びつけてくれたことに感謝しつつも、次に集まるのはいつになるんだろう、もうないのかもしれないな、とか思ったりもしました。
喪主の弟さんに声をかけられなかったのが心残りでした。式の流れ上あのタイミングでないと無理だった、というのを済んでから学ぶわけなのです。以前一度だけお会いして名刺をいただいているので、早いうちに連絡をしておかないといけないなと思っています。的確なタイミングですべきことをする。これはやっぱり大事なことですね。どんな生き方したって悔やまれることは残ってしまうんだったら、後悔は最小限に、どうしようもないものだけを残すように選ばなければいけません。
心の穴は大きくて埋められないし、区切りをきちんとつけられたわけではないけれど、その辺は自分なりの形で徐々に弔うことにして、明日からは日常に戻さねばなりません。ちゃんとお見送りできたんだから、あとは残された者として残された自分の人生を精一杯楽しまなければね。林さんありがとう。気をつけて行ってらっしゃい。