今日で2月も終わりですね。2月は他の月に比べて短いので、特に早く過ぎ去る気がしますね。やり残したことも色々とありますし、3月に向けての心の準備も出来ていないので、なんだか気が焦ります。まずはいろいろと身の回りの整頓をして、先の見通しが立てられるようにしなければいけませんね。
今日は昔のアルバイト先で助っ人を頼まれたので、棚卸しの手伝いをしてきました。そこは3ヶ月に一度、店内の商品在庫を数えて違算がないかをチェックしています。弊社は今のところ、特に商品を販売するような事業を行っていないのですが、将来的にそういう事業展開をすることになれば、当然棚卸し業務も行わなければならなくなります。期首在庫と期末在庫をきちんと算出しませんと、決算整理仕訳も出来ませんので。いや、自分でも何を言っているのか解りませんが、簿記のテキストにそういうことも書いていたのを思い出しただけです。
そこで働いていた当時は、棚卸しがそんなに大事なものだとは全く知る由もなく、なんだか解らないけれど、商品の値段を個数を読み上げて計算機を叩いて記録していくだけの単調な作業だと思っていました。自分が社会勉強も経験も不足しているからだけかもしれませんが、今のような自分ひとりで会社を回していかなければならない立場になってようやく理解が追いついたことって、これに限らずたくさんあります。まだまだ見つかるはずです。
ところで、幾度となく転職を繰り返してきたのですが、求人情報を探していると、求人情報に紛れて「まず自分自身の棚卸しをしましょう」というような助言を釣り上げることがありました。なんだか自己啓発系の胡散臭いポエムのようですが、今になって思うと、これは巧く言い表している言葉だなと感心します。
自分自身の棚卸しとは、つまり自分の中にどんな在庫商品があるかを点検するということです。在庫商品といっても、換金できる持ち物とかいう意味ではなくて、要するに自分自身の仕事能力です。自分にはどんな仕事のスキルがあるのかということをきちんと把握しろということなのです。
履歴書とか職務経歴書とかを書くのはとても面倒臭いのですが、それを自分自身の棚卸しのつもりで書くと、多少は面白く感じられると思います。自分自身ではすっかり忘れていた隠れた能力を思い出せれば儲けものです。
かつて取得したけれど使い道がなかった資格だったり、今ではすっかり所属していたことさえ忘れていたけれど短期間在籍していた部署やバイト先だったり、そういうものが今の自分の視点から見てみたら意外な使い道があることを発見できるかもしれません。
その発見を日頃から意識する為には、やはり定期的に自分自身の積み重ねてきた物を洗い出してみる、即ち自分自身の棚卸しを定期的にしておく必要があるんだなと思います。またそれを積み重ねることで、期間ごとの損益計算、つまり1年前に比べてこれだけ成長したよ、ということが自分自身で把握できるようになるということも、大きなメリットになるのでしょう。
こんなことを書きつつも、自分自身では特に意識して実行しているわけではないのですが、何かのはずみで過去を振り返る時には、少し時間をとってじっくりと自分の「商品在庫」を点検したいと思います。