先に言っておきます。先に言っておきますけど、わたくしAKB48あたりのアイドルには、まるっきり詳しくないのです。ですのでSNSはFacebookよりGoogle+のほうが好き!と宣言していても、そういう理由じゃないんですよというのは強調しておきたいところ。
そうは言ってもそのAKBファンの人でさえもあんまりGoogle+(彼らで言うところのぐぐたす)を使って盛り上がっているような様子は、一時期ほど感じられなくなりましたが(たぶん他のサービスに移行してんじゃないかな)。なのでギークな人を中心に、穏やかでマニアックな空気が広がってるSNSってイメージがあります。Google+には。
それならば、こんなことを記事にしても誰かの役に立つのだろうか?と思いながら書いております。なんと、Web版のGoogle+のユーザーインターフェイス(UI)が本日変更になりました。
といっても不具合が多かったりするのか、ユーザーの反応を見るためなのか、以前のG+に戻る、ってボタンもさりげなく置いてくれていて、気に入らなければこれまでのデザインに戻すこともできるようです。Googleにフィードバックを送信することも可能。
それで、何が変わったかなのですが、色の基調が赤になったとかメニューの出方がちょっと違うとか、それくらいのマイナーチェンジのような感じにも思えるのですが、画面の右端に目をやって、あっ!と気づきました。
「よりシンプルになった」と謳っているから何がだろうと思っていたら、右端にあったハングアウトの一覧が省かれていました。
ハングアウトと言うのは、要するにFacebookで言うところのFacebookメッセンジャーです。Googleアカウントを持つ相手とテキストチャットやビデオチャット、音声通話も出来るようなアプリケーションです。
最初はGoogle+ユーザー同士で気軽にチャットが出来るような作りになっていましたが、あまりそういう活用はされないのか別の目的なのか、分離されてしまったようですね。
そもそもスマートフォンのアプリ版Google+のほうが随分先に、ハングアウトアプリを別でリリースして、Google+とは独立したメッセンジャーアプリの形をとるように進化していました。この改良がWeb版にも遅れてやってきたと考えた方が自然なようですね。
当初からそうだったのかもしれませんが、ハングアウトアプリが独立したことで、Google+には登録していないけれど、Googleアカウントは持っている人(Gmailを使っている人)もより簡単に気軽に、スマートフォンでハングアウトを楽しめるようになりました。
アプリが独立したばかりの頃は、なんでこんな不便なことをするのだろうと思っていましたが、逆にAndroidユーザーで非Google+民と連絡を取り合うのにハングアウトアプリはとても使いやすくなったと思います。
そして、Web版のGoogle+画面からハングアウトが消えたということは、ハングアウトはモバイルオンリーの道を選んだのかと思ったのですが、実はそうではなくて、既に今年8月、Web版のハングアウト独立サイトが既にオープンしていたのでした。シンプルで解りやすく、広々とした使いやすそうなサイトになっています。
なのでPCでハングアウトを使いたい場合はこのサイトかGmailのサイトにGoogleアカウントでログインすれば良いと言うわけですね。
まあこれ、当初は全てを集約させる意気込みだったGoogle+が終焉へ向けて加速しているということだと思います。えーそれは困るなあ。けれどこれは、個人がパブリックな姿勢で発信するSNSというメディア自体が円熟〜衰退期に入っていて、それよりも必要とされているのはプライベートな繋がりをより濃密にするメッセンジャーアプリだということなのかもしれませんね。だからGoogleがそういう方針を取るのもわかる気がします。
それにしてもわたくしには、iOSユーザーにはFaceTimeとメッセージ、Androidユーザー及びiOSユーザーでもGoogleアカウントを持つユーザーにはハングアウトという出来の良い素晴らしいアプリが有るにもかかわらず、わざわざセキュリティ不安のあるアプリをダウンロードして汚い絵を送り合う文化が生まれたのか不思議でなりません。えっ?それって何のこと?…さあ?